
●ステンレス形鋼の減産および価格据置について◆NEW◆
当社は、2008年10月より、ステンレス形鋼について、前期比約30%の減産を行い、
受注についても抑制することを決定いたしました。
記
1.対象
ステンレス形鋼(アングル、チャンネル類)
2.内容
(1)10月より当面の間、前四半期比約30%の減産を実施します。
(2)10月契約11月出荷分の受注を、原則スキップします。
(3)店売を含めたすべてのお客様について、10月契約分の価格を据え置きます。
3.背景
・Ni価格の先行きおよび景気動向が不透明なため、国内市場では買い控えの傾
向が出ており、原則引き受けをスキップすることにより、市中在庫の増加の抑制
を図ります。
・一方輸出に関しては、ドルなどの基軸通貨に対して円が強含んでいる中、
当社の主要な輸出先である東南アジア諸国の通貨は下落を続けており、慎重
な受注活動を実施せざるを得ない状況にあります。
・国内市況の安定を図るため、10月契約価格を据え置きます。
以上
<お問い合わせ先>
株式会社住友金属直江津 ステンレス部 電話:03-4416-6651
●ステンレス製品の価格改定について
当社は、この度、国内のすべてのお客様向けのステンレス製品について、下記の通り、
価格改定の交渉を開始しました。
記
1、改定内容
(1)対象
国内のすべてのお客様向けのステンレス製品
(ステンレス薄板、厚板、形鋼)
(2)時期
2008年4月出荷分以降
(3) 内容
ベース価格を10%値上げ
2、改定の理由および背景
(1)2008年度には鉄鉱石、石炭、海上運賃の高騰およびエネルギー・資材費等の上昇
が見込まれています。
(2)これらは当社の合理化努力だけでは吸収しきれないことから、国内のお客様に安定
供給を継続するためにも、価格の引き上げが必要となっています。
(3)ステンレス製品の主原料であるニッケルおよびクロム価格の変動に関しては、従来
通り、都度、価格に反映させていただくことを継続します。
以 上
<お問い合わせ先>
株式会社住友金属直江津 営業部 電話:03-4416-6651
●純チタン薄板・厚板事業の事業強化のための体制変更について
当社は、住友金属グループとしてのチタン事業強化策の一環として、2008年4月1日
より、住友金属工業鰍謔闖ャ`タン薄板・厚板事業の販売・技術サービス部門の移管を
受け、同事業の強化・発展を図っていくことと致しました。
当社は従来からも、住友金属 鋼板・建材カンパニーが販売する純チタン薄板・厚板製
品のほぼ全量を受託製造してまいりましたが、今回の移管により、純チタン薄板・厚板事
業の全ての機能を当社が担い、今後需要拡大の見込まれるチタン事業を当社が強力に
推進させていくことになります。
今後は製造・販売・技術サービスが一体となった新体制のもとで、お客様のニーズに対
しても、事業環境の変化に対しても、従来以上に迅速かつ的確に対応していくよう努めて
まいります。
●スーパー2相ステンレス鋼「DP28W」
尿素プラントに採用・・・トリニダードトバゴ/ベネズエラ
東洋エンジニアリング(株)殿(TEC殿)と住友金属工業(株)が素材とパイプ化を、さらに
(株)住友金属直江津が厚板化を共同開発したスーパー2相ステンレス鋼DP28Wが、T
EC殿のACES21尿素プロセスに採用されました。このプロセスを用いた尿素製造プラン
トが、欧州メーカーとの競争の結果、トリニダードトバゴ、ベネズエラからの受注に成功し、
住友金属と当社はトリニダードトバゴ向けパイプ、厚板を納入中*1、ベネズエラ向けも製造・
納入の予定です。
食糧需要が高まる中、尿素肥料製造プラントは増加の一途にあり、TEC殿のACES21
尿素プロセスは省エネルギー・小型化に優れた21世紀のプロセスとして期待されています。
そのキーマテリアルが「DP28W」です。従来の2相鋼に対してCr、Ni、Wなどの元素を調
整することで、尿素合成過程で生じる非常に腐食性の高いアンモニウムカーバメート*2に
対する耐食性(特に溶接時の熱影響部)と高強度を大きく向上させた世界トップクラスの性
能を実現しています。
今回のプラントは、尿素を年間約76万トン製造できる大型装置で、反応器、凝縮器、分離
回収器に、鋼管と厚板を合わせ、プラント一基あたり約150トン以上使われます。
当社はTEC殿と協力し、「DP28W」を積極的に尿素プラントに展開していきます。
*1: 鋼管は住友金属工業(株)特殊管事業所、厚板は当社で製造
*2: アンモニウムカーバメート:原料のアンモニア、二酸化炭素からできる中間生成体
NH2COO-+NH4で表される
詳細はこちらをご覧下さい。
●ステンレス製品の値上げについて
詳細こちらをご覧下さい。●ステンレス形鋼の減産及び引き受け制限について
詳細こちらをご覧下さい。●高効率発電プラント向け熱交換器にNAR-AH-7を採用
住友精密工業(株)殿と当社は新規発電システムのガスタービン用に耐熱用ステンレス
鋼である「NAR−AH−7」を用いた熱交換器を開発しました。この発電システムは資源
エネルギー庁をセンターとした国家プロジェクトで取り組んでいるものの一つであり、NOX、
CO2排出量の低減による、大気汚染や地球温暖化の防止および化石燃料の有効利用
が可能となるため、今まで以上に高効率な発電技術として期待されています。
「NAR−AH−7」はSUS310Sに比べて高温強度が高く、1000℃レベルの耐熱特性
が格段に優れたオーステナイト系ステンレス鋼として開発されたものです。特に,水蒸気
を含むガス環境でも優れた耐酸化性を発揮するという性能が認められて採用されました。
併せて住友精密工業(株)殿、総合技術研究所と密接にタイアップし、圧力容器として必
要な材料特性を評価したことで今回の実用化に結びつきました。
水蒸気を含む高温ガス環境の耐酸化性に優れる「NAR−AH−7」は、ASME規格の
認可に向けて準備を進めるとともに、固体酸化物形燃料電池(SOFC)、燃料改質器、熱
交換器の材料を中心とした様々な高温装置用の材料として展開を進めていきます。
詳細画像はこちらをご覧下さい。
●クウェート エチレン精製プラント向け冷却水循環ポンプにNAR-DP-3Wを採用
鞄ム島製作所殿と住友金属直江津は、クウェートの石油精製会社 EQUATE社殿のエチ
レン精製プラント用の冷却水循環用設備として、当社のスーパー二相ステンレス鋼「NAR-
DP-3W」を用いたポンプの受注に成功しました。
このポンプは海水冷却方式のため高い耐食性が要求され、スーパー二相ステンレス鋼の
使用が指定されていました。当社の「NAR-DP-3W」は、添加元素のタングステンと窒素に
よる効果で、塩素イオンに対して母材及び、溶接部とも海外メーカーの同等材に比べ、
耐孔食性と耐隙間腐食性に優れる点を、お客様から非常に高く評価され受注につながり
ました。
今回、ポンプの全揚程(くみ上げる高さ)は58mにものぼり、使用される厚板と鍛造丸棒
は合わせて80t になり、現在住友金属直江津で精力的に製造を進めています。
塩素イオンに強い「NAR-DP-3W」は、海水・高塩化物環境を中心に、今後も食品、化学プ
ラント、熱交換器などへ展開を進めていきます。
詳細はこちらをご覧下さい。
●航空機用純チタン薄板の製造に関して、
「航空宇宙品質マネージメントシステム:JIS Q 9100/2004」の登録完了
当社は、この度、日本検査キューエイ株式会社(JICQA)より「航空機用純チタン薄板の製造
(適用除外:設計・開発)」に関して、「航空宇宙品質マネージメントシステム(ASQS:Aerospace
Quality Management System):JIS Q 9100/2004」の初回審査を受け、8月11日付で登録さ
れました。
当社は、住友金属工業株式会社 鋼板・建材カンパニー チタン部で販売する「純チタン薄板
製品」を全量受託製造しており、1996年に純チタン薄板に関して「品質マネージメントシステム
:ISO 9002」を、1998年には「ISO 9001」を認証取得し、全世界のお客様へ材料供給をして参
りました。
その中でチタン材の主要な用途である航空機用材料としては、2002年より世界のニ大民間航
空機メーカーの一つであるエアバスと長期契約を締結し独占的に材料を供給し、高い評価を得
ています。
航空機用に使われる材料については厳格な品質管理が要求されるため、定期的に航空機メー
カーよりの品質監査を受けて参りましたが、最近全世界の有力航空機メーカーが参加する「IA
QG:International Aerospace Quality Group」が、「ISO 9001」に航空宇宙産業の特有の要求
事項を付加した「ASQS」を制定し、日本においても2000年にJIS規格として「JIS Q 9100」が制
定されました。今回、当社はエアバスからの要求もあり国内の純チタン薄板製造メーカーとして
は初めて「ASQS=JIS Q 9100/2004」を取得致しました。これにより、全世界の航空機関係材
料・部品メーカーのウェブサイト:OASIS(Online Aerospace Supplier Information System)にも
併せて登録されることになりました。
全世界の民間航空機需要は、9.11同時多発テロの影響で一時落ち込んでいましたが一昨年
より急激に回復しており、今後ますます増加することが予想されています。その中で軽量・高
強度素材としての「チタン」の需要も更に増加してゆくことが確実な状況です。当社は、今回の
「ASQS」の取得を契機に今まで以上に航空機産業へ貢献していく所存であります。
●耐熱用オーステナイトステンレス「NAR−AH−4」鋼板について
ASTM/ASME規格を取得
当社は、この度、石川島播磨重工業株式会社殿と共同開発した耐熱用オーステナイトステン
レス「NAR−AH−4」鋼板について、ASTM(米国材料試験協会)/ASME(米国機会学会)
規格を取得しました。
材料が海外プラントに採用されるためには、ASME規格等の公的国際規格に材質登録がな
されていることが必須であることから、これまでASTM/ASME規格の登録を進めてきたもの
です。
今回の取得により、今後、海外の火力発電プラントや化学工業プラント高温装置部材、ボイラ
高温機器や、燃料電池の改質器部材などに「NAR−AH−4」鋼板の採用拡大が期待できます。
●精密エッチング加工用ステンレス材料の開発
精密エッチング加工は電子機器などに用いられる微細形状部品、例えばインクジェットプリンター
の紙送り部品に使われる微小な歯車などの製造に使われており、IT技術の進歩に伴いその用途
は拡大傾向にあります。 当社ではオーステナイト系ステンレスの301Lあるいは304をベースと
して、従来製造している精密バネや高強度ガスケット向けのステンレス製造技術を駆使して、精
蜜エッチング加工用に最適な素材を開発しました。すなわち表面処理技術を開発しエッチングで
使われるレジストとの濡れ性を良好とすることでより微細な加工への対応や高歩留り化が可能と
なります。またエッチング中の寸法変化が少なく、素材の平坦度に優れています。さらにエッチン
グ後の断面肌を平滑化することが出来るので、エッチング加工での工程省略が可能です。
エッチング加工後の写真はこちらをご覧下さい。
●特殊材料の圧延加工を開始
液晶テレビなどの製造には純モリブデンや純クロムなどの特殊材料がスパッタリング工程のター
ゲット材などとして数多く使われています。 これら特殊材料は加工性が悪いため圧延加工するこ
とが困難ですが、当社では保有している圧延設備の特徴を生かし、 これら特殊材料の圧延加工
技術を開発しました。 液晶の世界では量産化のために幅の広いターゲット材が求められますが、
特殊技術の採用により最大幅が1.5mまで圧延可能となっています。
当社では上記以外にクロム・モリブデン合金やモリブデン・ニオブ合金などの新しい材料に対して
も適正な加工条件を見出し、積極的な受託製造を展開しています。
●ナノテクノロジーの活用により、高疲労強度のステンレス製品を開発
当社は(株)本田技術研究所殿と共同で、 通常のステンレスに比べ大幅に疲労強度の高いステ
ンレス鋼板の開発に成功しました。 焼きなまし(圧延後に金属組織の品質を整える熱処理)を制
御するなどして、 従来材では直径20マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル前後であった
結晶粒径を1〜2マイクロメートル程度にまで微細化し、優れた耐疲労性を実現しました。
同製品はこれまでホンダ殿製自動車において、 金属疲労が起こり難いガスケット用として販売さ
れてきましたが、 今後は他社メーカー用としても本格販売を開始します。またパソコンや携帯電話
機では、 プッシュボタンのバネの部分などより耐疲労性の高い材料が望まれる分野においても積
極的な拡販を図っていきます。
●銅/ステンレス/アルミニウムの3層クラッド鋼の開発
銅/ステンレス/アルミニウムの3層構造を有するクラッド鋼の開発に成功し、高級炊飯器の内鍋
母材として供給を開始しました。 開発した3層クラッドは、2層クラッドよりもIH発熱効率と熱伝導性
に優れ、 従来以上の炊飯特性と同時に、 内鍋の薄肉・軽量化を達成し、さらには銅が持つ独特の
外観も高く評価され、 市場での反応も良好です。 3層クラッドは、ステンレス鋼とアルミニウムの2
層クラッドのステンレス上に電解銅めっきにより銅層を形成することにより製造します。
銅層の膜厚は、炊飯器のIH効率に直接的に影響するため、サブミクロン以下での厳密な膜厚制
御が必要となります。松下電器産業(株)殿の開発技術者との緊密な連携のもと、住友金属工業
(株)のエレクトロニクス事業で培われた電流分布制御技術を活用し、開発に繋げました。
